外壁は家の最も外側にあるため、雨風、紫外線から家屋の劣化を守る役割もあり、
家が火災になったときには、火の手が燃え広がるのを防ぐ最後の砦ともなります!
そして、外からの騒音をシャットアウトすることも求められます
いくら丈夫でも、外壁が重いと家屋本体にも負担を与えてしまうことも。
そのため、外壁は軽量であればあるほど耐震性が高まるとされます。
このことから外壁には、防水性、防火性、耐久性、防音性、耐震性が要求されます。
しかし、経年劣化は避けられないため、定期的なメンテナンスに加えて、
傷みの度合いによってはリフォームも考えることがおすすめです。
今回は、リフォームの際に検討したい代表的な外壁材の種類、特徴などについてご紹介します。
リフォームにおすすめの外壁とは
外壁材の種類は様々あります!
代表的なものだけでもいくつか挙げられますが、
今回はなかでもよく使用されている、4種類の外壁材についてご紹介します!
モルタル
モルタル材は、かつては最も一般的な外壁材のひとつでした!
水と砂とセメントを混ぜ合わせて構成されており、
費用が安く、デザイン性にも富んでいることに加え、防火性にも優れているのです。
仕上げの代表的なものとして、表面が荒い感じの『リシン仕上げ』、
重厚感がある『スタッコ仕上げ』、タイルガンで吹き付けた『吹き付けタイル仕上げ』、
そして職人が小手で塗る『ジョリパット』などと様々な手法が存在します。
ただし、モルタルにはひび割れを起こしやすいという弱点もあります。
そのため、数年に一度のメンテナンスが必要と言われているのです。
また、人が現場で塗るため、作業を行う人の力量によっても出来上がりが左右されることも。
タイル
タイル材も代表的な外壁素材のひとつとなります。
ただし、モルタルに比べると費用が高くなってしまいます。
タイル材は、粘度を板状に焼き固めた外壁素材で、
焼き固められているため、熱や湿気、そして紫外線にも強く耐久性が高いことが特徴です!
したがって、比較的経年劣化しづらく、水分を吸収しないので防水性にも優れる点もメリットとなります。
しかし、タイル自体は優れた防水性を誇っていますが、
タイルを下地に貼り付ける際に、水が浸透してしまう危険性もあります!
そして、一度水が入るとはがれやすくなってしまうため、
施工する際には継ぎ目やコーキングに隙間が出ないよう注意しなければなりません。
サイディング
サイディング材は、板状の外壁素材で、国内では現在最も普及している外壁素材と言われています!
理由としては、工場生産のため、低コストでありながら、一定以上の品質も期待できることが挙げられます。
サイディング材にも様々な種類があり、それぞれ特徴があるのでご紹介します。
・窯業系サイディング
窯業系サイディングは、サイディング材の中では、最も普及している外壁材となります。
窯業系サイディング材は、セメント質と木質系成分の原料を混ぜ合わせて板状にしたもので、
コスト、機能性、デザイン性、それぞれの点でサイディング材のなかでも優れる特徴があると言われているのです。
ただし、コーキングの劣化が起きやすいことが欠点となっています。
・金属系サイディング
金属系サイディングは、薄い金属状の板で構成されており、
窯業系と比べて軽く、耐震性が高く、耐久性も高い点がメリットとなります。
一方、金属を原料としている為、海周辺の家屋の場合には、塩害の影響を受けやすいことが欠点となります。
・樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、塩化ビニールでできており、
軽くて耐久力もあり、メンテナンスもあまり必要ない点が特徴となります。
アメリカやカナダでは人気があるサイディング材ですが、
日本では取り扱い業者が少ないことなどから、普及に至っていません!
樹脂素材のために、火災に弱いことがデメリットとして挙げられます。
ALC
ALC材は、ケイ酸質、アルミニウム質、石灰質の粉末をセメント状にして板状に成形したものとなります。
とても軽いのが特徴で、軽量気泡コンクリートとも呼ばれます。
水に浮くほどの軽さとなっており、耐震性にも優れていること、
また、セメント状なので、断熱性、耐火性も高いことが特徴です。
しかし、防水性がほとんどないため、仕上げ材の防水性に頼らざるを得ない点がデメリットとなります。