株式会社Wood Style みやけ

高気密・高断熱の家について①

 

高気密・高断熱の家は、部屋の中に外の空気を侵入させず、

暖かさや涼しさの維持ができ、省エネ効果を期待することが可能です。

今回は、高気密・高断熱仕組みやメリット・デメリットについてご紹介します。

 

 

高気密・高断熱について

断熱とは、字の通り『熱を遮断する』ということです。

具体的には、外壁や窓など、外気に触れる部分から寒さや暑さの影響を受けないように、

断熱材や断熱・遮熱性能の高い窓を使用したりします!

気密とは、密閉した場所から気体が出入りする隙間をなくす、ということです。

高気密[気密性が高い]=隙間が少ない、ということになります!

気密性を高めることで、隙間から外気が入ったり室内の空気が流出したりするのを防ぐことができます。

また、高い断熱性により、外気温に左右されずに室内の温度を快適に保つことができるようになるのです。

室内の温度を一定に保ってくれるため、冷暖房を過度に使用する必要がなく、省エネな一面も持っています。

 

 

断熱の仕組みは『外断熱』と『内断熱』

断熱をする方法には、大きく分けて『外断熱』と『内断熱』の2種類あります!

 

外断熱

外断熱とは、家の柱と壁の間に断熱材をおき断熱を行う方法のことです。

断熱材は、家全体をくるりとひと続きで覆う形になります!

 

メリット
・家全体を断熱材が覆うため、断熱性は高くなる
・気密性も確保しやすくなる
・気密性によって結露も発生しにくい


デメリット
・内断熱よりもコストが高くなる
・外壁が厚くなってしまう
・こまめな換気が必要

 

断熱性で考えれば、外断熱は効果的です!

しかし、家全体を断熱材が覆うことで外壁が厚くなるため、

土地やデザインによっては採用しにくくなってしまうので注意が必要となります。

ちなみに、断熱材の種類は様々あり、住む地域や予算などによって選択できます。

発泡ウレタンは一般的に使用されるグラスウールよりも高性能なため、断熱材選びの参考にしてくださいね。

 

内断熱

内断熱は、外壁と部屋の壁との間、天井や床下に断熱材を設置する断熱方法となります。

 

メリット
・外断熱に比べて低コストで施工が可能
・外壁が厚くならない
・一般的な施工方法のため、対応できる会社が多数ある


デメリット
・外断熱よりも気密性は低くなる
・[外断熱と比べて]気密性の低さにより結露ができやすい

 

内断熱は外断熱とは違い、断熱材を利用するのは部分的になります。

そのため、材料費や工事費などのコストを抑えることが可能です。

また、外壁が厚くならないので、狭い土地にも対応できます。

一方で、外断熱に比べれば気密性は低くなります。

 

 

高気密・高断熱の家でヒートショックを防ぐ

『ヒートショック』とは、家の中の急激な温度差によって起こる身体への悪影響のことです。

脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる病気を引き起こすこともありとても危険なのです。

そんなヒートショックを防ぐため、今注目されているのが高気密・高断熱の家づくりです!

特に冬になり気温が下がると、家の中の急激な温度変化で起こりやすくなるのです。

なかでも、冬の入浴時にはヒートショックが起こりやすいので注意が必要となります。

その理由は、暖房しているリビングから寒い浴室へ移動する際、

体は熱を奪われないようにと血管が縮み、血圧が上がります。

そして、寒い脱衣所で裸になり、熱いお湯に入ると今度は血管が広がり、急激に血圧が下がります。

暖かいリビング寒い脱衣所熱いお湯、という急激な温度変化で血圧が変動することで、

体に大きな負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こすこともあるのです!

入浴時だけでなく、あたたかい布団を出て寒いトイレに行ったりした場合にも、同じような温度差が起き、

ヒートショックを引き起こす場合があ流ため、注意が必要なのです。

ヒートショックを防ぐためには、原因となる急激な温度差をなくすことが大切です。

入浴時の場合は、温度差が発生しないように脱衣所や浴室内、トイレなどをあらかじめ暖めておく予防方法もありますが、

根本的に家の中の温度差を解消するには、『家づくり』から考えることが大切なのです。